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ひとことコラム:アトピー体質のある方は、注意しましょう。 <2020年2月>

アレルギーと一言で言っても、身近なものではスギ花粉症、じんま疹などの軽いものから、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど色々な病気が含まれます。医学的には関節リウマチなどは膠原病(こうげんびょう)といって、同じ免疫の異常から生じる病気ではありますが、アレルギーとは別に扱われます。当院では、気管支喘息を中心に、小児のアトピー性皮膚炎の軽い方の治療まで行っています。食物アレルギーについても、軽い方は当院で対応し、しっかりした検査が必要な方は浜松医大小児科さんなどに紹介させて頂いています。
アトピー体質とは、血液の中にアレルギーを起こすIgE抗体がたくさん作られ、それが特にハウスダスト(=ダニの死がいが多く含まれる)に強く反応する患者さんのことと言います。このアレルギーが皮膚にでるのがアトピー性皮膚炎であり、気管支にでるのが気管支喘息なのです。こうした病気は遺伝性もあり、親がそういう体質をもっているとおこさんもそうなりやすいのです。かくいう私もアトピー体質があり、小児の頃はかぜをひくと咳が続いたり、ちょっとゼーゼーする程度でしたが、成人になって(医学部6年間で数回しか布団をほさなかったせいか・・・)、研修医の頃に喘息発作で入院したことがあります。最近は、吸入ステロイドを継続したりしてひどい発作はありませんが、冬になると皮膚が乾燥しやすく、ぼりぼりかくと余計に湿疹がでたりします。ですから、乾燥肌の子は、アトピー体質があるのではと疑ったりします。私の子供も3人とも幼少期にはかぜをひくとゼーゼーしたりして吸入したりをしていましたし、大きくなって検査すると、IgEが高めで3人ともハウスダストが陽性でした。
遺伝は良いところも悪い所も遺伝するので仕方ないものですので、子供の時に気管支喘息やアトピー性皮膚炎のあった方は、お子さんもなる可能性があると考えて、<出生早期から保湿を全身にしっかりした方が良い>と最近言われています。それは、ハウスダスト(ダニ)は、経皮感作(けいひかんさ)と言って、いたんだ皮膚からアレルギーが体に伝わっていくと考えられているからです。出生後は誰でも皮膚が荒れる時期がありますので、そうした時期にしっかり保湿をして皮膚をダニなどからバリアしてあげることが重要です。また、こうした子供は、卵アレルギーにもなりやすいと言われます。以前は、そうした場合は、離乳食に卵を含めることを遅らせていましたが、最新の考えでは<早期から卵を摂取した方が卵アレルギーになりにくい>と言われています。上記のようなアトピー体質のある方は、お子さんが生まれた場合はそういう対応をすると良いでしょう。私も孫ができたら、そのように勧めるつもりです。

ひとことコラム:食物アレルギーについて <2019年12月>

年度末になると、食物アレルギーの<生活管理指導表>の記載を希望される小児のお子さんが増加します。詳しい検査は総合病院にご紹介させて頂くことになりますが、ここに原則、最近の考え方を書いてみます。
1)必要最低限の除去(原因食物の禁止)をすること。やたらに何種類もダメということは実際は少ない。学校側の対応が大変なだけでなく、子供さんの発育や精神発達にも悪影響がある。→きちんと検査をして、原因食物を判定する。
2)血液のデータは<あくまで参考>であり、実際に食べて症状がでるかどうかが、原因食物と断定する証拠となる。→でる症状の軽い子は自宅で、ひどい症状の場合は、病院で「実際に少量から食べてみて症状かでるかどうかの検査(食物負荷試験)」を行って頂きます。
3)多くは3歳までに出現する、卵、牛乳、小麦のアレルギーは、大きくなるにつれて治ってくることが多い。また、「食べられるだけの量」を食べていく方が、治りやすいことがわかってきた。
4)以前食べられなかったものも、数年後には食べれる場合もあるので、定期的な検査が必要です。
そのため、用紙を持参して頂いても、すぐに記載できないこともあります。とりあえずの結果で書くことはありますが、必要な検査は受けるようにお願いします。

<参考資料>・・いずれもネット検索できます
AMED研究班による食物アレルギーの診療の手引き2017(医療者向け)
明治の食育(一般向け)
日本ハムの食物アレルギーのホームページ(一般向け)
厚生労働省による、保育所における食物アレルギー対応ガイドライン2019(医療者、保育者向け)

ひとことコラム:ノロウイルス嘔吐下痢症について  <2019年11月>

11月になるとノロウイルスによる嘔吐下痢症が流行します。この病気の特徴は、

  • 急な嘔吐で発症する。
  • その後下痢や発熱がでて、1日半程度で回復する。
  • 非常に感染力が高く、家族中にすぐ広まる。
  • アルコール消毒が無効で、次亜塩素酸(薄めたハイター等)を必要とする。

ノロウイルスには特効薬はありません。かかってしまった場合は、まずは水分をとらないようにしましょう。ノロウイルスは胃腸の動きを止めてしまいますので、吐いたからといってあわてて水分補給すると結局また吐いてしまいます。

  • 嘔吐したアト、1~2時間は水分を取らないようにしましょう。すぐに脱水になることはありません。
  • 吐き気が少しおさまったら、OS-1などを「ごくわずかずつ」「ペットボトルのキャップで飲む」くらいで、少しずつ補給しましょう。(15分~30分おき)
  • その後、下痢や38度程度の発熱がでることがありますが、半日ほどすると改善してきますので、上記のように少しずつ水分がとれ、体調がひどくなければ受診する必要はありません。
  • 嘔気が続く場合や、水分が十分とれない場合は、五苓散(漢方薬)の坐薬や内服等を使用すると改善しやすくなりますので、受診しましょう。

吐物を片付ける時に、保護者さんが感染してしまうケースが多いです。二重の手袋やマスクを使用し、ハイターや熱湯などを利用して吐物や衣類・寝具等の消毒をしましょう。

ノロウィルスの注意事項

ひとことコラム:「良かったね、早めのパ●ロン」は、本当?  <2019年10月>

この宣伝のせいでもないでしょうが、「今朝からノドが少し痛いんです。」と駆け込む患者さんがおられます。咽頭痛や鼻水のかぜ症状の大部分は<ウイルス>が原因です。<ウイルス感染>では、インフルエンザ・水痘(みずぼうそう)・ヘルペス以外には通常「特効薬」はありません。ですから、早く上の薬を飲んだから、早く良くなるというのは誤解です。もちろん、解熱剤や鎮痛剤が少しずつ入っていますから、咽頭痛や鼻水といったカゼ症状を軽くすることはできますが、ウイルス自体をやっつける訳ではないのです。感染症では、1~3日くらいで色んな症状がでて、診断もつきやすくなるので、初日に来院されても、翌日以降どうなるか医師でもわかりません。
症状がでてからすぐに受診すべき時は以下の時です。

●大人で39℃以上の高熱がでる+咽頭痛やだるさがひどい=インフルエンザの時期は、1回はカロナール等の解熱剤を使用して、発熱後6~12時間以降に受診しましょう。
●75歳以上のご高齢の方、タバコ肺等で在宅酸素を吸っている方、喘息症状のひどい方などは、38度以上の発熱がでたら受診しましょう。
●6ヶ月未満のお子さんは、抵抗力が低いので、とりあえず受診しましょう。 
●それ以上のお子さんは、咳がひどい、ぐったりしている、食事がとれないなどのひどい症状がなければ、解熱剤で1日は様子を見ましょう。